都市部と地方の顕著な違いの一つとして、娯楽の多寡なんてのはしばしば論じられる。
一方で、結構な田舎でも無い限り街や国道沿いに一つはある娯楽施設なんてのもある。
例えば、パチンコ屋とか。
現在私が暮らす静岡県東部地域も、割とパチンコ屋が充実している地方だったりする。
職場でも同僚や先輩社員、果ては上司やバイトに至るまで一番盛り上がるのはパチンコトーク。
ギャンブルと言えばたま~に競馬や麻雀を嗜む程度だった私も、ちょいとばかし気になっていた。
そんなある日の夕方。以前から「ちょっと気になるんすよね~」的な話をしていた私だが、ついに
同僚「今日早いし、沼津のR(駅前の巨大パチンコ店)行こうぜ」
との誘いを受け、バイト君の車に乗り込み3人で旅立ったのであった。
目次
ひ、広い……
しかしながら、沼津のRや代わりに寄った隣の清水町のAは入れず。
何でも、台入れ替えのタイミングは入れないらしい。
パチンコフリークの方からすれば当たり前なのだろうが、店を完全に閉めるその大規模さに私は驚愕。
少し気を落としつつも当初予定していた店からかなり離れた函南町のMという、これまた大手のパチンコ屋に到着。
そして入店。
まー広い。
流石に店内を撮影するワケにもいかず、そこら辺からこの店の画像を拾ってきたが到底その広さを表現できているとは言えない。
とにかくデカい。
その迫力に圧倒されつつ、バイト君が「これで行きましょう!」と指さすCRフィーバー戦姫絶唱シンフォギアをプレーすることに。
当たった???
基本的に4円で1玉を借りるというシステムのようだ。
つまり1000円で250玉、5000円で1250玉、10000円で2500玉となる。
金をパチンコ台左横の穴に入れると玉が貸し出されるらしいが、基本札しか受け付けない。
そして250玉なんてあっという間に消えるので、1000円札を1枚だけ入れて楽しめるなんてことは無い。
とりま、バイト君と同僚から
「1万円は消えると思った方がいいよw」
的なことを口々に言われたので万札を投入。一気に高まる緊張感。
右横に座るバイト君の指示に従いつつ、プレー開始。
流れとしては、
- 金を入れて玉を借りる
- 借りた玉を「玉貸」ボタンを押して取り出す
- ハンドルを回して玉を台の左側を経由させ、ヘソと呼ばれる穴に入れる(下図参照)
- 画面の数字が回り始め、3つ揃えば大当たり
「パイセンさん、ハンドル(右下についてるアレ)右に回しすぎです!」(ハンドルを回しすぎると台の右側に玉が吹っ飛んでしまう。こうするとヘソに入らないので無意味)
「このリーチアツいッス! 玉もったいないんで待ちましょう!」
等、バイト君から指導を受けてるうちに少しずつ慣れていく。
そしてだいたい↑みたいに揃わない。
だが、しばらく経った時のこと。
バイト君「パイセンさん! これ確定ッス!!!」
ついに当たるというのか……? とか思ってたら↓な感じに。
と大興奮。
そこからはしばらく玉の払い出しが続き、水樹奈々の歌う「Synchrogazer」を恍惚としながら味わった。
まあ、全部ぬか喜びだったことに気付くのに時間はかからなかった。
一回当たったら、連チャンしなきゃ意味が無いようだ……私の当たりは1回であっさり終了。
カス程度の玉しか得られなかった私は、あっさり全ての玉を溶かしゲームセット。
ちなみに、連チャンしまくると↑みたいなことになる1玉=3.8円くらいで換金できるらしいから……
その後
1万円であっさり降参した私は、その後同僚から
「ケチいよ。俺は17000円目で当たったからね。そこで諦めちゃダメ」(この日同僚は20000円を優に超える利益を得ている。その後の晩飯は彼のおごりだ)
と叱責を受けた。
なんちゅう恐ろしい世界だ……と思いつつ、数日後の休みの夕方。
私は前回行けなかった沼津のRに行き、再びシンフォギアをプレー。
そして17000円の投資に対して44600円の払い戻し、すなわち27600円の利益を得てしまった。
換金所で諭吉4枚と何枚かの英世をゲットした快感は忘れられない……
まあその後2回行って15000円と10000円どっかいったけどね。
少なくともガチャよりは有意義。だが……
ワンチャン、金がもらえるのだ。
昨今やたらガチャに金をぶっこんではドブっているオタク共が大量にいるが、どう考えても金が貰える可能性があるギャンブルの方がマシではないのか?
よく考えてくれ。SSRは我々に1銭ももたらさない。
そう考えるとガチャなんてのは無料で石を貯めてたま~に回すのが丁度いい、というなんだか当たり前のような事実に突き当たる。
とは言え、光あれば闇はある。
私が訪ねたパチ屋にも貼られていたが、ギャンブル依存はかなり深刻だ。
カジノ合法化を論じるに当たって、この立場から反対論が唱えられたのも記憶に新しい。
私の勤務先の店長は、パチ屋で負け過ぎて店の金に手を出したなんて噂もある。
他にも同僚やバイト君から、80000円スッたとかいう恐ろしい証言も飛び出している。
何事もほどほどが肝心。
用法・容量を慎重に守りつつ適度に楽しみましょう。
それでは。
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