なんかバカげた指示が出ているな?
ふざけてんのかコイツ?
あんな人知を超えた辛さを誇る……らしいものを?
食わせようと?
ふざけやがって……誰が食うかこんなん……
……
とは言え、だ。
このまま行ったら私が不当に「辛い物嫌い」と認定されたままではないのか?
↓でネタにされたり、
↓の記事のタイトルを勝手に「辛い物嫌い」にされたり、
悔しくないのか? 俺?
ここで逃げたら一生笑いものじゃないのか?
…………
なるほど――確かにそうかも知れない。
ここで漢を見せて、「辛い物嫌い」などという不名誉なレッテルを返上すべき時かも知れない。
こうして、
私はそんな自分の下らないプライドのために、
このバカげた闘いに身を投じることを決断したのであった――
目次
邂逅
ある夜、西伊豆のどこかの薬局――
奴は静かに、挑戦者の来訪を待っていた。
私はおもむろに、その誘いを受け入れた。
役者は揃い、舞台は整った。
午前0時――対決の幕が、上がった。
調理
さて中二臭い前置きはこれくらいにして、調理を始める。
まずはかやくを投入。
どういうこっちゃ。
かやくが赤いってどういうこっちゃ?
こりゃあ……大変なことになりそうだ。
さて約4分、指示通りに待って液体スープを投入。
……赤いな?
不穏さを感じてしまうほどには赤い。
ちなみに先日私は別の「激辛」を謳うカップ麺を食したのだが、ソイツは↓な感じ。
明らかに赤さが違う。
やはり辛辛魚、ただ者では無い――
混ぜ終わると、↑の感じに落ち着く。
まあ辛そうだけど、こういうラーメンもありそうな気がする。
しかしこれで終わらないのが、辛辛魚の辛辛魚たる所以……!
なんだこの粉は……
魚粉っぽいけど、それにしちゃ赤すぎる。
とりあえず、激烈にヤバいことだけは確かだ……!
調理が完了し、いよいよ対決の刻と相成った……
実食
賽は投げられた。
私は慎重に、麺を啜っていく。
……
…………
………………辛い!
これだけ赤いのだから辛くないわきゃ無いのだが、やはり辛い。
経験上、何となく分かったのは……
これは食い進めば食い進むほど、辛さが増してくヤツだ……!
この後ボディブローのように効いてくるであろう辛さに恐れおののきつつも、少しずつ食い進めていく。
……しかし、私はその過程でもう一つの味に気付く。
それは魚粉の持つ、まろやかな旨み。
ここで私は、激辛党・Ainowo氏のレビューを思い出す。
辛いだけではなく、辛さの中に確かに感じられるのが
魚介のうま味
これこそが、辛辛魚。ただ辛いだけではないのが素晴らしい。
――Ainowo、2019年2月23日「反社畜同盟」内「辛いもの好きが『辛辛魚』食べてみた」より
なるほど。これには全面同意せざるを得ない。
確かに相当に辛いが、味は確実に美味いのだ。
辛辛魚の味の魅力に気付いてしまった私は額から汗を流しつつ、食うスピードを少しずつ速めていった。
めっちゃ辛い! でも普通に美味い!
そして私は、麺を平らげたのであった。
とは言え、スープは気をつけろ
さて、食ってる途中で私は
とレンゲ代わりにスプーンを取り出し、何口か飲んでみた。
…………
………………いや、ダメでしょ………これ………
魚介の旨味が染み込んだスープは確かに美味いのだが、いかんせん辛すぎる。
途中スープをカットインさせたせいで一気に苦しくなってしまった。
そして、私は悟る――
こりゃ完飲は無理だな……
一応完飲を試みるために↓のようなものも用意はしたのだが、
と、普通に何口か手を付けてしまった。
そして激辛麺の後の十六穀米の美味いこと美味いこと。
↑馬鹿
とかほざいてる間に全然関係ないこっちを完食してしまった。
この時放置していたスープは大分冷めていた。
とかお前自分のこと今何歳だと思ってんの的なことを思いつつ、飲んでみる。
……美味い。
今なら、完飲もいけそうだ。
一口、また一口と飲む。
そして5口目くらい。
…………
…………………今日はこの辺にしとくか。
完飲、失敗!w
まとめ
結局麺は完食したものの、完飲には失敗。
敗北と決めつけられるのはシャクだが、かと言って胸を張って勝利というのも違うか?
まあ、んなことどうでもいい。
今回私がお伝えしたいのは、
「辛辛魚は美味い」
という事実。
最初「敵」だとばかり思いこんでいた辛辛魚が、今は戦友のようにすら思える。
昨日の敵は今日の友――そんなあまりにもベタなセリフが思い浮かぶ。
ともあれ、ある程度辛いのがイケる人なら絶対楽しめる。
辛いものが好きなら、Ainowo氏が言うように「辛破(辛辛魚の買いすぎで破産すること)」なんてこともある……のかも知れない。
一度は試して損は無いはずだ。
オススメの一品です。
おまけ~当ブログの辛いカップ麺挑戦シリーズ~
ここに、仲間たちの激闘の記録を記しておく。
今後も我々の挑戦に、ご期待あれ。
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