皆さん、「百錬の覇王と聖約の戦乙女」というアニメをご存知でしょうか。
生まれてきたことに負の意味しか無い、ある意味では奇跡の一作。
これで商売を始めようと考えた人間は、マジでその商才を捨てて一からやり直した方がいいと本当に強く考えたレベルのクソアニメ。
マジでこれを世に出したやつは才能無い。いや、ある意味では才能すら感じる程の駄作。
それがこの「百錬の覇王と聖約の戦乙女」というアニメになります。
このアニメを見ていると
「ああなんで僕はこんなアニメを見て自分の時間を無駄に消耗してるんだ……」
と本気で思うレベルの作品になっていて、
良くもまぁここまで内容もスッカスカで視聴者を苦しめる動画を作れたものだと感心します。
もしその内容が気になる方は是非こちらをご覧ください。
本編を見るよりは面白くまとめてあると思うので、この記事すっごくお勧めです(露骨なステマ)。
この記事書いてるときは「絶対に続きなんか見てやんねぇ」と心に誓っていたんですが、
何故か気が狂って第2話を見てしまったので、こちらレビューしていこうと思います。
目次
「百錬の覇王と聖約の戦乙女」第2話冒頭
第二話の冒頭は、主人公の義従妹に成り下がったピンク髪のメスの着替えから開始されます。
さて突然ですが皆さん。
私ことしなーが提唱している、「クソアニメ認定基準第一条」は何だったかを覚えておりますでしょうか。
そう、冒頭十秒以内に繰り出してくるお色気です。
実はエロって万能調味料なんですよ。
どこにぶっこんだとしても、ある程度の撮れ高を作ってくれる、いわばカレールーみたいな存在がエロスなのです。
クソアニメは内容が薄すぎるあまり、煮詰めても一切味が濃くならないので、大体がエロスという万能調味料で味を整えてくるんですが、
万能調味料であるエロスが本編を完璧に侵食してしまうので、大体のクソアニメはエロばっかり強調する結果になるわけですね。
それが如実に現れるのが冒頭のシーン。まさに本作です。覚えておきましょう。
ちなみにこのシーンはどうやら主人公の湯あみに乱入するシーンらしいです。
正直興味ない。
お色気の次は戦闘シーンに
お色気シーンからのくっそださOP(↑)が入って、
「さあ次はピンク髪のメスが主人公の湯浴みに乱入だ!!」
とか思って期待してまってると、
何故か突如髭面のおっさんが登場。
いや誰だお前。
お色気シーンという名のカレールーで味を保っていたカレーから突如としてルーを抜かれる我々。
ここからはどうやらカピカピに乾いたご飯を水で流し込まなければならないらしいということに驚愕します。
どうやら、
- この顎鬚は敵
- 主人公が指揮する1部隊が金髪顎鬚を襲っている
という状況らしく、こいつらは今野営をしている所らしいです。
主人公の力など知る由もない金髪顎鬚は主人公のことをなめており、上記のような余裕綽々の表情を見せます。
しかしながら主人公のメスの一人であるこの銀髪が攻め込むとその余裕は一変。
自分たちの軍隊の1/10ぐらいの勢力に踏み込まれただけで、まるで敗北を喫したかのような絶望の症状を浮かべます。
えぇ……?
露出狂も各やという恰好をしてる癖して、同じような露出の女に踏み込まれただけでこの表情。
どうやらこの世界には鞍の概念がなくて、しかし主人公は鞍を導入しているために結構な戦力差がついたとのことですが、
鞍一つで戦力差を埋め切られているようじゃ、お前軍のトップはる資格ねぇよ……。
絶対向いてないよお前……。
その後も主人公のメス(銀)に散々蹂躙され、この表情を崩さぬままに夜が明けます。
顎鬚と主人公の正面衝突が始まるけど、その間の5分ぐらいをダイジェクト紹介
一夜明けた(性格には寝かせないために3日ぐらい夜襲をかけまくってたらしいですが)早朝、ついに(?)主人公と顎鬚の正面衝突がはじまります。
この戦闘が始まるまでにも
相も変わらずイキってみたり、
いつの間にか元敵の大将こと主人公のメス(桃)が何故か重役らしきポジションに落ち着いていたり、
主人公に男の部下(!?)がいることが判明したり、
真昼間から”士気を上げる”という名目で部下たちに酒を振舞ったりします。
いや、酒を振舞って士気を上げるってあれだろ?
”普通はダメなことだけど、結果としていい結果に結びつく”
って昔の戦術家が考えて許可したみたいなものを真似してんだろ?
余りに浅はか。
”その真の意味も考えずにとりあえず体裁と格好だけ真似してみました”
っていうなろう作品特有の水たまりよりも浅い展開のテンプレです。
いくらなんでも底が浅すぎる思考ではあるのですが、アニメ化されちゃってんだから訳がない。
学問のすゝめの冒頭の分を呼んで、「成程!人は平等なんだ!」って言ってるやつと同じレベルですからね。
こういうのを見てると、実際に異世界転生をするにしても
「異世界に行って現代知識無双」
なんてことが起こり得ないんだろうなぁと実感させてくれる本当にいい例だと思いますね。
正面衝突
さて、いよいよ本編。
「ぼくのかんがえたさいきょうのしゅじんこう」こと兄上と、顎鬚先輩のバトルが始まります。
しかし顎鬚先輩は主人公の策略である「夜襲」によって完全に寝不足の状態。
戦略としては普通にありですが、多分そのデメリットとかそこらは全く考慮されていらっしゃらないんだろうなぁというのはご愛敬。
多分あの主人公のメスの一人である銀髪ちゃんが一晩でやってくれたんでしょう、きっと。
そして何故か一部隊の将みたいなポジションに収められている桃。
いやおま、敵の大将だったやん、と言いたくなるのはぐっと我慢。
この高貴なる御方は偉大なる主人公様の義従妹君であらせられるのです。
そんなことなんてどうだっていいのですよ。
多分歴史の教科書とかラノベ辺りで聞きかじったのであろう、”ファランクス陣形”という有名な陣形を形成し、敵軍に対する防御を築く主人公。
なろう作家がなろう作家と言われる所以をこれでもかとボディーブローの如くぶち込んできますが、流石に突っ込み切れないのでここはスルー。
前日の作戦会議にて
”危なくなったら助けに行くから”
と言われて頭を撫でられるピンク。
こんな骨抜きの、微笑まれたら下半身大洪水になりそうなメスの顔にはなってしまっていますが、元は軍の大将。
指揮能力、カリスマ性はきっとバッチリなのでしょう。
顎鬚のおっさんは結構強かったらしく、めっちゃブレながらキングダムよろしくにこちらの軍を蹴散らし始めますが、こちらには頼れる指揮官がいるわけです。
流石にこいつもちょっと前まで主人公たちの軍に喧嘩売ってたし、この程度の敵に対する指揮ぐらいまともに出来んだろ……
とか思ってる時期が僕にもありました。
みてこれ。
もう気圧されに気圧されてんの。
気圧された挙げ句、戦場のど真ん中にやってきた、戦闘力皆無のお姫様みたいな反応をする二重アンテナピンク。
もはやその姿はただの小娘。
指揮能力もカリスマも何も感じることができません。
お前ちょっと前まで軍の大将やってたんじゃないの???
え???この体たらくで主人公に喧嘩売ってきたの???
それが何で主人公の義従妹になった途端にくそ雑魚ナメクジになってんの???
前回の話で主人公に喧嘩を売り、「く、殺せ!」をやっていたとは思えない雑魚さです。
多分範馬勇次郎を前にしたモブキャラのほうがまだマシな反応をするでしょう。
頼れる我らが主人公(名前忘れた)が満を持して登場!
かっけぇ……!!(錯乱)
義従妹厨の主人公が、自分の義従妹のピンチに駆けつけないなんてこと、あり得るはずがありません。
義従妹のピンチには、
先程も出てきた色んなキャラを足して割った感じのキャラクターに向かわせます。
こんな感じの重要な場面で打ち込んでいたり、戦闘シーンになるとこの子しか出てこないあたり、どうやらこの子が主戦力クラスらしいですね。
場上にて、敵の大将である顎髭と正面切ってぶつかり合います。
敵の大将お前馬どうしたよ……どういう構造だよって一瞬思いましたが、こいつイスカンダルみたいな乗り物に乗ってるんすね。
チャリオットだかなんとかというらしいです。作画ミスではなかったらしい。
さて、硬直が続くかと思われた彼らの戦いですが、
一体お前らどこを狙って槍を繰り出したの???っていう構図から、顎髭が本気をだし、
思いっきり槍を横に降ると、
銀髪は馬から引きずり降ろされ、
尚且喉元に槍を突きつけられてしまいます。
この間わずか10秒ほど。超絶あっさりです。
絶体絶命のピンチであるはずのこの場面ですが、
僕らは敵軍の大将の腕の長さと、槍を握る位置に気を取られてそれどころではありません。
彼は乗り物に乗っているはずなのですが、何故か地面を転がる彼女の首元近くまで腕が届いているのです。
しかも見てください、槍を握る位置。
てこの原理とかを勘案すると、絶対この位置握ってたら力が入らないはずですが、それでも主人公のメスに勝ってしまうとは顎髭さすがです。
しかしこのアニメは糞アニメ。
ここでこの女がいきなり殺されてくれでもして、この男に全ヒロインを奪われるなんていう面白い展開はありえません。
当然ここからなんの捻りもない、クッソつまんねぇ逆転劇がおこります。
一瞬前の場面で絶対に地面にめり込んでなきゃおかしい位置に鞘のあった脇差を使い、
顎髭の得物を両断。
相手の武器を一瞬にして使えなくしてしまいます。
この場面をみて、
「はいはい日本刀ね日本刀。転生者が異世界に持ち込む武器のNo.1だよNo.1」
とか、
「お前さっきの位置握ってたら腕ごと両断されるだろ。どうなってんだ一体」
とか、
「この女、さり気なく敵の得物の鉄の部分を一刀両断してやがるぞ。斬鉄剣とか人間じゃないだろ……」
なんてツッコミがドンドン出てくるシーンではあるんですが、
そんなことより、
お前馬どこやった。
突如として消える馬。影も形もありません。
別に僕が馬から降りるシーンを削除したとか、そんなわけでは当然ございません。
いつ降りたかも、いつ馬をどこかへやったのかもわからない。
いきなり、気づけば消えてしまっていたのです。
困惑に次ぐ困惑。
これこそが糞アニメの醍醐味ではありますが、流石に馬をキング・クリムゾンされては動揺が抑えきれません。
そんな僕らに
”ついてこれるかな?”
とばかりに日本刀による袈裟斬りをかます銀髪ちゃん。
袈裟斬りかつ体格差があること等を考慮すれば間違いなくそうはならねぇだろ……っていう切り傷を負い、
「お前のような強者の手にかかって死ぬのであれば本望だ……」
と静かに息を引き取る顎髭。
そりゃ馬一匹を次元の彼方に屠るような力を持つ男を殺せるような女にかかって死ぬなら本望でしょう。
そんな女、誰も勝てねぇよ。
そして上がる勝鬨。
この戦に掛ける思いも、かけた時間も、その苦悩も何もわからないので、
正直我々からすればまじでなんの感慨もありません。
感動も喜びもない勝利ではありますが、とにかく彼らは勝ったらしいのです。
しかしアホピンクはそうではなかったらしく、号泣。
そう言えばこの戦いって、こいつの率いてきた軍が襲われてるから助けて!
みたいな話から始まったんだったなぁと今更ながら理解します。
まぁとにかく、戦いは終わりを迎えました。
主人公が一切役に立ってなかったですが、策士たる彼は裏方で頑張っていたのでしょう。
長かった戦いも終わり、EDに……
さて、あのくっそくだらないお色気だけのEDでも見るか……
と思い酒を開け始めると……
突如入る不穏なカット。
あれ???こーゆー乗って、AパートとBパートを繋ぐときに出てくるあれじゃぁ……。
めちゃくちゃ長い時間見てた気分でいたので、てっきりもう全パート終わったんだなーと勘違いしていたんですが……
まだAパートだったでござる。
うっそーん……。
ちなみにですが、
こいつは一回も戦闘中出てきませんでした。
Bパートは次回に続く
Bパートは気力があったらやります(やるとは言ってない)。
前回記事
伝説のアニメ「スマホ太郎」