前回から引き続き、eスポーツについて、150%独断と偏見でまみれた、エビデンスもクソもない意見を好き勝手述べてみようと思います。
さて、前回はeスポーツが言葉の認知度に対して、実際の観戦者の増加が追いついていない原因について、
「競技ゲームの専門性の高さからくる精神的障壁を解消する手段を欠いているから」
としました。
今回はそれをどう解消すべきかについて考察したいと思います。
目次
eスポーツをオリンピックにせよ
はい、これは2つの意味がございます。
1つは、eスポーツをオリンピックの種目にするという意味です。
eスポーツをオリンピックの種目にする
こちらは色々と前々から動きがありますね。しかし、なかなか実現はしない様子。
なぜ、オリンピックの種目にすべきかと言えば、それは沢山の「にわか」ファンを獲得できる可能性があるからです。
ここからかなり悪い言い方をしてしまう部分があるのですが、例えば去年の「カーリング」などがいい例でしょう。
去年のオリンピックにおいて、日本の女子カーリングチームは快進撃の結果銅メダルを獲得するに至り、その結果多くの「にわか」ファンを生み出しました。
それまで、カーリングのカの字も知らないような多くの人たちが固唾を飲んでメダル獲得の瞬間を見守ったことでしょう。
断っておくと、世間一般において「にわか」ファンは唾棄すべき存在として見られがちですが、私は全くそうは思いません。
なぜなら、新規参入するファンは誰でも始めは「にわか」から出発するからです。
新規を拒んで閉ざされたコミュニティ、コンテンツに未来はありません。
結局のところ、「にわか」を貶める行為というのは、自称「古参」なり何なりが精神的優位を保つことで自分を慰めるただのマウント行為に過ぎません。
話が逸れました。
結局のところ、eスポーツをオリンピック種目化することのメリットは「にわか」ファンを大量獲得できる可能性が高いことです。
オリンピックでは、元から人気の高い競技はもとより、メダルが期待できるなど、話題性の高い競技は注目される傾向にあります。
例えば、格ゲーなどは日本人選手が強いジャンルであるので、もしもeスポーツが種目として正式採用されれば、メダルが期待できるとして注目される可能性は大いにあると思います。
「eスポーツのオリンピック」を開催すべき
さて、2つめの意味は、「eスポーツのオリンピック」を開催すべきという意味です。
現在、eスポーツ大会のほとんどは一つのゲームについてのみの大会です。
つまり、eスポーツでないスポーツで言えば、
「ワールドカップやWBCなどはあっても、様々な種目・競技を横断的に競い合うオリンピックのような大会がない」
ということで、それ故に、eスポーツでも、様々なゲームを一堂に会して競い合う大会を作るべきだと考えます。
現在、eスポーツを観戦するという人がいても、それはほとんどの場合、自分がプレイしたことのあるゲームの大会しか見ないという人が大半でしょうし、それが普通でしょう。
ただ、そういった人の方が、全くeスポーツの大会を見ないという人より、他のeスポーツタイトルを観戦する可能性が高いとも言えるでしょう。
では、なぜeスポーツ観戦者が他のタイトルの大会を見ないかと言えば、単純に知らないゲームについて興味がないというのもあるでしょうが、
1つのタイトルを追っているだけでは、他のタイトルの情報がほとんど得られないこと
についてもその一因があると思います。
当り前の話ではありますが、普通の野球中継を見ていて急にサッカーの試合が差し込まれるなんてことはないわけです。
そして、例えばネット上でeスポーツを観戦するとして、そのチャンネルはほとんどがそのゲームにのみフォーカスしたチャンネルであることがほとんどですので、ほかのゲームについての情報は自分で集めるしかないわけです。
これでは、他のタイトルも観戦するようになる機会は訪れづらくなるので、それを解消するため、オリンピックのように、様々なタイトルを扱う大きな大会の存在が必要になってくると考えます。
とは言え他にもやるべきことは…
と、言うわけで、eスポーツ発展のためにすべきことは「オリンピック化」ということなのですが、もっと細かい部分でやるべきことはたくさんあります。
前回では、ゲームの専門性の高さは問題にならないと言いましたが、これはあくまでもその場でのみ観戦して盛り上がる上での話で、長期的に観戦し続けるのであれば、そのゲームに関する知識をつけるに越したことはありません。
そのためにも、初めて見る人にもわかりやすい解説というのは、eスポーツファンを増やすうえでは必須であると考えます。
あとは、さんざん言われていることではありますが、日本においてのeスポーツ発展においては賞金に関する法律の問題がついて回りますね。
現状は各タイトル様々な抜け道で工夫をしているようですが。
それに加えて、プロ選手が職業としてきちんと食べていけるような環境にしていくことが、プロスポーツチームや業界団体全体を通じての課題かと思います。
ゲームを「観る」ことの楽しさというのは、ネットの普及と動画サイトの隆盛に伴う「実況プレイ」によって広く世に浸透したかと思います。
そこからさらに一歩踏み込んだ、「観戦」というゲームの楽しみ方が普及し、ひいてはそれも含めたゲームの楽しさがもっともっと世に広まるといいなぁと、業界の隅っこで考えています。
よかったらみんなeスポーツ見てみてね。ではでは。
Ainowo
コメントを残す