皆さま、読書はされますでしょうか?
私はこちらのKindle端末を使用して良く読書をしております。
Kindleは本当に読書の概念を変えてくれる名作ガジェットですので、一度手に取ってみるといいと思います。
このアイテムはただただひたすらにオススメです。ご興味ある方は上の記事をご一読ください。
さて、今回もKindleで本を読み漁っていたのですが、
こんなものを見つけました。
「読む技術」。
読書に技術もくそもあるのか……?と思いましたが、Kindle版だと値段も700円とリーズナブルで、Amazonのオススメランキングに出てきていたので思わずぽちっと。
この700円に実りがあることを祈って読み進めて参りましょう。
目次
まず初めに:なぜ読む技術が必要なのか
まず初めに作者は、「なぜ読む技術を鍛える必要があるのか?」について述べています。
僕が作者に代わって一言でそれをまとめるとするのならば、それは「読書こそ人間の創造力の基盤となる行為だから」です。
何かを学ぶにせよ、楽しむにせよ、表現するにせよ、我々が何かしらの行為をする際には必ず、「読む」という行為を経ています。
例えば勉強。参考書に書かれた文字を読む所、教科書を読むところから始まりますよね?
例えば仕事。報告書を読んだり、マニュアルを読んだり、職業によっては法律の条文を読み込む必要もあります。
例えばゲーム。これだって例外ではなく、操作方法やシナリオを理解するには必ず文字を読むという行為が関わります。
読むという行為は何をするうえでも欠かすことの出来ないアクションであり、全ての行動の根っこの部分にあるものなのです。
だから大事。これがなきゃ何もできない訳ですからね。
ただ、意外にその行為の重要性は理解されていません。
なので、「この本で読み方を一回学んでおきましょ」、っていうのがこの本の趣旨になります。
……ちなみに、世間一般で重要性が理解されている「読み方の技法」がひとつあったりします。
そう、お察しの方もいらっしゃるとは思いますが、「速読」です。
速読に関する本ってそこら中に転がっていて、本屋に行けば平積みの所においてある確率が高いのは皆様もご存知かと。
かく言う僕も大学時代に速読の本を読んだことがあるというものです。正直役に立たなくてすぐ捨てましたが。
読み方には大きく分けて「3つ」ある
この本では「読む技術」として3つのものを挙げており、本自体も大きく3パート(正確には4パート)に分かれています。
①速読
まずは皆様大好き「速読」。
情報が氾濫し溢れかえっている昨今、速読の技術は必須になってきています。
特にそれが要求されるのが仕事。
重要な情報を的確に抜き取り、迅速に処理する必要がある仕事等では速読が必須であり、読み方の一つの技法として速読を解説しています。
②味読
「みどく」と読みます。
文字通り「文章を味わって読むための読書法」になります。
これは例えば純文学を読む際などの、自分が趣味でする日常の読書をより味わい深いものにするための読み方です。
これは僕なりの解釈なんですが、
とかって思って買ってみたら、正直毛ほども面白くなかった、みたいな体験したことがありませんでしょうか?
多分これは、「味読」が出来ていないから起こる現象なんだと思います。
その味読の仕方についてこのパートでは解説しています。
ちなに私は面白いだろうと期待して買ったらクッソ面白くなかったという体験をつい最近致しました。
興味ある方はこちらの記事をどうぞ。
③精読
最後は「精読」。
速読と同じくこれは何となくわかりますよね。
大学入試の現代文を読み込むとか、学術書を読み込むとか、そう言った「知識を詰め込む」時に必須になるスキルです。
最後のパートではこの精読について詳しく説明をしていました。
3つの読み方を深める8つのストラテジー
読み方には大きく分けて3つあると先に述べましたが、それに付随して8つのストラテジーが存在します。
簡単に言うと、
「速読をする際にどう文章を取捨選択をしていくか」
だとか
「予測しながら読んだり、文脈から意味を取ったりすることで理解を深めやすくする」
などの、「読書のコツ」がこの8つのストラテジーになります。
つまりは速読とかのやり方の深堀ですね。
これを解説し始めると物凄く長くなるので割愛しますが、このストラテジーを理解することが「読む技術」を上げるために必要なことになります。
どんな人がこの本を読むのにオススメか
私が思うに、
- 文章にあまり触れず生きてきた社会人、もしくは苦手意識がある社会人
- 現代文が苦手な大学生
- 現代文を勉強している高校生
辺りが触れると良いかなと思います。
特に現代文を勉強している高校生は、一度本気で読み込んでみるといいかもしれない。
現代文を読む際に必要な要素・考え方がたっぷり詰まっているので、これの読み方を徹底的に理解して実践できれば現代文の点数は飛躍的に上がると思います。
文章の読み方に関する大事な部分が結構網羅されていて、現代文が苦手な人にとっては眉唾物やもしれません。
逆に読むのをオススメしない人
ぶっちゃけた話、
- 高校時代に現代文をしっかり勉強してきた人
- そもそも文章を読むのが好きで、自分なりの読み方を確立している人
に関しては読む意味はあんまりないかもしれません。
理由としては
ってなるので、そんなに目新しいことがない可能性が出てきます。
正直、個人的にはあまりオススメの本ではない
またしてもぶっちゃけると、正直私はこの本、オススメはしません。
この本は
「今までやってきた自分の読み方に名前を与える」
という意味では読む価値がありました。
つまりは
みたいな気づきはあります。ただ、私が少し期待していた、
みたいなものは一切ありませんでした。
ある程度本を読みなれて文章の意味を理解する能力のある人間ならば、目新しいことは殆どありません。
正直に言ってしまえば「文の意味を一文一文しっかりと把握して読み進めていく能力」が備わっていれば、この本に書かれていた読み方をする必要は無い訳です。
ぶっちゃけ精読(文を一文一文精密に理解する読み方)が出来れば速読も味読もできますからね。
なので先に述べた、
- 文章にあまり触れず生きてきた社会人、もしくは苦手意識がある社会人
- 現代文が苦手な大学生
- 現代文を勉強している高校生
に当てはまらない方には残念ながらそこまでの実りがあるわけではないと思います。
まとめ:「読む技術」は読書に自信のない方が読もう
まとめになりますが、この本は自分の読書スキルに自信がないけれど、スキルを上げていきたいと考える人にオススメです。
逆に、もう読むスキル自体はあると思うんだけど……という人にはあまりオススメできません。
これはあくまで個人的な意見なので、読書上級者がこれを読んだら違う気づきだとかがあるのやもしれません。
ですが、残念なことに私ではこの本のすばらしさを体感することはできませんでした。
ただ、この本に書かれていることは個人的にほぼほぼ全て正しいと思っていて、本当に現代文を勉強している高校生とかにはドンピシャで刺さると思います。
少し批判的な紹介にはなってしまいましたが、現代文が伸び悩んでいるなら一度読んでみるといいかもしれません。
さて、それでは短いですがこの辺りで失礼をば!
この記事が皆様の読書ライフの一助になれれば幸いです。
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